技術士

技術士二次試験の合格率からみる難易度

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こんにちは くぅたろうです

・技術士二次試験の合格率を知りたい

・合格率からどのくらい難しい試験なのか知りたい

・技術士二次試験の部門別合格率の詳細を知りたい

・合格率からみる難易度の捉え方について考えたい

このように思われている方は、とりあえず技術士の合格率を知ってモチベーションを上げたいと考えていないでしょうか。

実は技術士の合格率は平均10%と言われていますが、一概に言えません。

なぜなら部門別に合格率が異なるからです。

この記事を読めば、その理由がわかります。

これから技術士を目指す方の参考になれば幸いです。

 

 

技術士二次試験の合格率でみる技術士の難易度

 

全部門を年度別に平均すると受験者およそ25,000人に対し、合格率は

 

14%前後 です。

 

ただし、部門別に見ると変わりますので、この値がそのまま技術士試験の難しさの指標にはなりませんが、

 

平均だとしても合格率14%はやはり難易度の高い試験と言えます。

 

全部門合計申込者(人)受験者(人)合格者(人)合格率(%)
H.2134,61426,7434,26916%
H.2236,43227,8624,11715%
H.2334,27626,6863,82814%
H.2432,84324,8483,40914%
H.2531,39723,1233,80116%
H.2630,43523,2073,49815%
H.2730,82324,8783,64915%
H.2831,63525,0323,64815%
H.2932,94726,2533,50113%
H.3032,74425,9142,3559%
R.130,69024,3262,81912%
Ave.32,62125,3523,53614%

 

 

技術士二次試験の合格率は、日本技術士会のホームページで見ることができますが

 

年度別に全部門がまとまったものしかないので、各部門毎に出すと以下のようになります。

 

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機械部門

 

合格率は全体の平均14%を上回り20%台を推移しています。

 

受験者の規模は1,000人程度です。

 

機械部門申込者(人)受験者(人)合格者(人)合格率(%)
H.211,08392223425%
H.221,12997622924%
H.231,14198323023%
H.241,05289821023%
H.251,07691620923%
H.261,16198422123%
H.271,2061,05021721%
H.281,2171,04622622%
H.291,3591,17824321%
H.301,2231,05822421%
R.11,10998019019%
Ave.1,16099922122%

 

 

船舶・海洋部門

 

圧倒的に受験者が低く、10人前後です。

 

そのため合格率もまばら、高い時で46%という年度があります(平成28年度)。

 

船舶・海洋部門申込者(人)受験者(人)合格者(人)合格率(%)
H.211515427%
H.221010330%
H.2366117%
H.241010220%
H.25109444%
H.2696117%
H.271111218%
H.281311546%
H.291515640%
H.3098336%
R.11010330%
Ave.1110330%

 

 

航空・宇宙部門

 

受験者は少なめで40人程度ですが、最近は宇宙ブームもあって受験者増加傾向です。

 

合格率は平均より高めの20%です。

 

航空・宇宙部門申込者(人)受験者(人)合格者(人)合格率(%)
H.213125624%
H.223530620%
H.233227415%
H.242924521%
H.253127726%
H.263736617%
H.274138924%
H.2853491225%
H.2967611321%
H.3066591119%
R.16457814%
Ave.4439820%

 

 

電気・電子部門

 

人数は1200〜1300人程度で、多いときで1500人台です。

 

合格率は15%程度で平均値です。

 

 

電気・電子部門申込者(人)受験者(人)合格者(人)合格率(%)
H.211,6661,39720915%
H.221,8211,47221315%
H.231,7551,45722816%
H.241,6171,26019315%
H.251,6611,36226319%
H.261,5741,28720316%
H.271,6161,34521316%
H.281,7391,43920614%
H.291,8631,54622214%
H.301,7581,44818713%
R.11,4651,22915012%
Ave.1,6851,38620815%

 

 

化学部門

 

毎年130人程度の受験者

 

合格率は約23%です。

化学部門申込者(人)受験者(人)合格者(人)合格率(%)
H.211811563019%
H.221721473121%
H.231451262822%
H.241451182925%
H.251301162925%
H.261531323224%
H.271521403928%
H.281601303225%
H.291581333728%
H.301581372518%
R.11491352922%
Ave.1551343123%

 

 

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繊維部門

 

数十人の少なめ受験者数で安定しています。

 

合格率は高めの27%

繊維部門申込者(人)受験者(人)合格者(人)合格率(%)
H.212523522%
H.223027622%
H.2337341029%
H.243733618%
H.2543401025%
H.2633291345%
H.2742371027%
H.2851471532%
H.2954471430%
H.3053461226%
R.14539821%
Ave.41371027%

 

 

金属部門

 

100数十人の受験者です。

 

受験者が減少傾向、合格率は高く33%です。

金属部門申込者(人)受験者(人)合格者(人)合格率(%)
H.211621363526%
H.221511324030%
H.231361213327%
H.241311142522%
H.251241093028%
H.261361213226%
H.271221034746%
H.281221043635%
H.291311155044%
H.301211145347%
R.185762533%
Ave.1291133733%

 

資源工学部門

 

少なめの受験者です。

 

合格率は高く28%

 

資源工学部門申込者(人)受験者(人)合格者(人)合格率(%)
H.213227726%
H.223529724%
H.233432722%
H.242923626%
H.253524729%
H.2629211048%
H.272521629%
H.282315427%
H.292218422%
H.302417635%
R.12421524%
Ave.2823628%

 

 

建設部門

 

ぶっちぎりで多い受験者です。

 

受験者数が多いせいか、合格率は最近では12%を割っています。

 

建設部門申込者(人)受験者(人)合格者(人)合格率(%)
H.2119,47614,8191,93313%
H.2220,42515,3041,92713%
H.2318,89814,3521,79813%
H.2418,14013,4321,74813%
H.2517,65212,2181,83415%
H.2616,91212,5531,58013%
H.2717,10813,6351,62312%
H.2817,53513,6481,78613%
H.2918,19214,2481,81713%
H.3018,28014,1758866%
R.117,53313,5461,2789%
Ave.18,19613,8121,65512%

 

 

上下水道部門

 

多めの受験者ですが、建設部門の10分の1です。

 

合格率は最近では15%です。

上下水道部門申込者(人)受験者(人)合格者(人)合格率(%)
H.212,2451,68331018%
H.222,3011,71433019%
H.232,1411,67125715%
H.242,0111,52624616%
H.251,8991,47926818%
H.261,8561,38321516%
H.271,8311,42718913%
H.281,9201,50019313%
H.291,9831,51018012%
H.302,0381,55218212%
R.11,8631,44617312%
Ave.2,0081,53623115%

 

 

衛生工学部門

 

600人台の受験者数で最近は合格率が減っています。

 

合格率は部門中最も低く、12%です。

 

衛生工学部門申込者(人)受験者(人)合格者(人)合格率(%)
H.217486038214%
H.227726287812%
H.238226589014%
H.247685809216%
H.257576119816%
H.267085756111%
H.277326117312%
H.287836426610%
H.29797635427%
H.308096497011%
R.1672558458%
Ave.7616147212%

 

 

農業部門

 

600〜900人で受験者数が推移しています。

 

合格率は18%です。

 

農業部門申込者(人)受験者(人)合格者(人)合格率(%)
H.211,16182818923%
H.221,17287818922%
H.231,04379217322%
H.2496871916423%
H.2589865513120%
H.2691366513821%
H.2797976911315%
H.281,06481712515%
H.291,15388112314%
H.301,23295213114%
R.11,0447968611%
Ave.1,05779614218%

 

 

森林部門

 

300人程度の受験者数です。

 

合格率は平均以上の23%です。

 

森林部門申込者(人)受験者(人)合格者(人)合格率(%)
H.213342708230%
H.223612716323%
H.233562916221%
H.243202615320%
H.253052475221%
H.263402766223%
H.273913337723%
H.2840434110631%
H.293763036622%
H.303823146621%
R.13272665721%
Ave.3542886823%

 

 

水産部門

 

受験者数は化学部門とほぼ同じです。合格率は平均以上であるものの、

 

化学部門より低い18%

 

水産部門申込者(人)受験者(人)合格者(人)合格率(%)
H.211701412518%
H.221681363022%
H.231721392417%
H.241761342922%
H.251521202622%
H.261551132018%
H.271601342418%
H.281691422417%
H.291901612214%
H.301991473121%
R.11571261915%
Ave.1701362518%

 

経営工学部門

 

受験者数200人前後、合格率は25%

 

合格率は平均値以上です。

 

経営工学部門申込者(人)受験者(人)合格者(人)合格率(%)
H.211791523724%
H.221831563824%
H.231721453826%
H.241781503725%
H.251941603924%
H.262331965227%
H.272372015226%
H.282181815631%
H.292592266629%
H.303132785721%
R.13002583614%
Ave.2241914625%

 

 

情報工学部門

 

受験者は500人程度。

 

合格率は13%で低めです。

 

情報工学部門申込者(人)受験者(人)合格者(人)合格率(%)
H.216435436612%
H.227216186310%
H.236505645810%
H.246085096914%
H.2556347011825%
H.265514428519%
H.275504497918%
H.286265176412%
H.29654540397%
H.30544431287%
R.1496408307%
Ave.6014996413%

 

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応用理学部門

 

受験者は600人程度。

 

合格率は16%です。

 

応用理学部門申込者(人)受験者(人)合格者(人)合格率(%)
H.2189476414319%
H.2291777715019%
H.2383271312718%
H.2477963710416%
H.2573460211719%
H.266705457714%
H.276905878715%
H.286835567413%
H.297176076711%
H.307015897012%
R.17015768214%
Ave.75663210016%

 

 

生物工学部門

 

受験者低めの2桁。

 

合格率は34%で高めです。

 

生物工学部門申込者(人)受験者(人)合格者(人)合格率(%)
H.2182731419%
H.2291781519%
H.2384752027%
H.2461501938%
H.2558431637%
H.2654401538%
H.2739301240%
H.2853502448%
H.2958532140%
H.3043391641%
R.140381026%
Ave.60521734%

 

 

環境部門

 

受験者数500〜700人

 

合格率は17%.

 

環境部門申込者(人)受験者(人)合格者(人)合格率(%)
H.2193375812717%
H.2294474512116%
H.238536569915%
H.247855998815%
H.257015219118%
H.266855189619%
H.277185879416%
H.286975519217%
H.2968553612123%
H.306345196613%
R.16134937816%
Ave.7505899817%

 

 

原子力・放射線部門

 

受験者数は3.11以降減少いるようにも見えますが、一概には言えません。

 

合格率は平均以上の22%

 

原子力・放射線部門申込者(人)受験者(人)合格者(人)合格率(%)
H.211631443424%
H.221891643823%
H.231411252318%
H.241381171916%
H.251151012121%
H.2691791722%
H.2789771925%
H.28115992929%
H.29112972223%
H.301141032221%
R.1103881719%
Ave.1251092422%

 

 

総合技術管理部門

 

受験者多数、建設の次に多い部門です3000人

 

合格率は平均の14%

 

総合技術管理部門申込者(人)受験者(人)合格者(人)合格率(%)
H.214,3913,26469721%
H.224,8053,57054015%
H.234,8263,71951814%
H.244,8613,6542657%
H.254,2593,29343113%
H.264,1353,20656218%
H.274,0843,29366420%
H.283,9903,14747315%
H.294,1023,34332610%
H.304,0433,2792096%
R.13,8903,18049015%
Ave.4,3083,35947014%

 

 

受験者人数別の部門分け

 

受験者数が1〜99人、100〜999人、1000〜

 

という人数別に分けると以下のようになります。

 

圧倒的に100〜999人が多くなります。

 

前述しましたが、技術士試験では数十人という受験部門もあれば、数千人という受験部門もあります。

 

受験者数:1〜99人

船舶・海洋、航空・宇宙、繊維、資源工学、生物工学

 

 

受験者数:100〜999人

機械、電気・電子、化学、金属、衛生工学、農業、森林、水産、経営工学、情報工学、応用理学、環境、原子力・放射線

 

 

受験者数:1000〜人

建設、上下水道、総合技術管理

 

 

技術士二次試験の合格率と合格のしやすさの違い

 

合格率を1〜20%、21〜30%、31〜40%

 

という合格率別に分けると以下のようになります。

 

前述しましたが、技術士試験では10%台の受験部門もあれば、30%台という受験部門もあります。

 

合格率:1〜20%

電気・電子、建設、上下水道、衛生工学、農業、水産、情報工学、応用理学、環境、総合技術管理

 

 

合格率:21〜30%

機械、船舶・海洋、航空・宇宙、化学、繊維、資源工学、森林、経営工学、原子力・放射線

 

 

合格率:31〜40%

金属、生物工学

 

 

以上、比較してみましたが部門によって受験者数も合格率も異なり一様ではない

 

ということが合格率から難易度を考える上で重要です。

 

また受験者数がおよそ同じ部門でも合格率も異なるのが特徴です。

 

技術士二次試験の部門別ランキング

 

ここ最近の部門別受験者数と合格率をランキングしました。

 

特に意味はありません。

 

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部門別受験者数ランキング

 

トップはやはり建設部門です。

 

ぶっちぎり、圧倒的、オラオラ系のダントツ一位です。

 

第二位は総合技術監督部門です。

 

併願という手もあるので、受験者数は多いです。

 

第3位は上下水道部門でした。

 

 

部門受験者数(人)合格率
建設13,81212%
総合技術監督3,35914%
上下水道1,53615%
電気電子1,38615%
機械99922%
農業79618%
応用理学63216%
衛生工学61412%
環境58917%
情報工学49913%
森林28823%
経営工学19125%
水産13618%
化学13423%
金属11333%
原子力・放射線10922%
生物工学5234%
航空・宇宙3920%
繊維3727%
資源工学2328%
船舶・海洋1030%

 

 

部門別合格率ランキング

 

合格率トップは生物工学部門で33.9%です。

 

理論的には約3人に一人受かります。

 

第二位は金属部門

 

そして第3位は船舶・海洋部門です。

 

圧倒的に受験者数が少ない。

 

建設や総合技術監督部門に共通ですが、受験者数が多いとその分合格率が減ります。

 

これは、他の部門と比較して問題が難しいとかいうのではなく、準備せず受験する人が多くその分合格率を引き下げていると思われます。

 

逆に受験者数が少ない生物工学や船舶・海洋部門などは、技術士資格自体がマイナーなところもあると思いますが、準備して受験に望んでいる人がほとんどだからだと推測されます。

 

 

部門受験者数(人)合格率
生物工学5234%
金属11333%
船舶・海洋1030%
資源工学2328%
繊維3727%
経営工学19125%
森林28823%
化学13423%
機械022%
原子力・放射線10922%
航空・宇宙3920%
水産13618%
農業79618%
環境58917%
応用理学63216%
電気電子1,38615%
上下水道1,53615%
総合技術監督3,35914%
情報工学49913%
建設13,81212%
衛生工学61412%

 

以上、部門別ランキングでした。

 

以上から、技術士資格は合格率10%程度だから超難関みたいな感じで取られている傾向も少なからずあると思います。

 

しかし、平均の合格率だけでは見えてこないものもあると思います。

 

単に合格率だけの理由で受験する・しないを決めること以上に、ご自身の目標とする上で必要か否かを判断することが大切ということです。

 

技術士試験は独学で進めるより専門の講座を受講した方が早く合格できます。

 

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まとめ

 

・技術士二次試験の合格率を部門別にまとめました。

・部門別の合格率の詳細を記載しました。

・技術士二次試験の平均合格率=難易度ではない。

・ここ最近の受験者数トップは建設部門、合格率トップは生物工学部門。

 

以上、最後までお読み頂きありがとうございました。

 

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スタディング技術士講座の概要と活用法

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くぅたろう

主に危険物や技術士等の技術系資格をメインに情報を発信中! 大手エンジニアリング会社で危険物甲種を取得後、エンジニアとして仕事をしています。 高校卒業→中小企業就職→理系大学・大学院卒→大手エンジニアリング会社入社→現在

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