- マインドマップの種類が多くてどれが良いのかわからない
- マインドマップのアプリでオススメはどれ!?
- マインドマップアプリの無料版はあるの
マインドマップアプリを使うことを検討しているけど、実際種類が多くて悩む…なんてことはないでしょうか?
一昔前は、マインドマップといえば放射状に思いついたことを紙に書いていくのが普通だったと思います。
ですが、最近はアプリを使ってパソコンやスマホ上で作れますし、同期すればどのデバイスでもみることができて便利になっています。
多くのアプリで無料版はありますが、一方で制限もあるので長期的に使っていくことを考えているなら有料版がオススメです。
昨今はAIが発想支援をしてくれるマインドマップアプリも登場しており、より効率的にブレインストーミングが可能になっています。
本記事がこれからマインドマップアプリを使う方の参考になれば幸いです。

マインドマップアプリの比較
いろいろな種類のマインドマップアプリがありますが5つに絞って比較しました。
具体的には “Ayoa”, “XMind”, “Mind Meister”, “Cacoo”, “Lucidchart” です。
もしパソコンなどでマインドマップを作ることを考えているなら、これらの中から選択することをオススメします。
マインドマップを電子機器で初めて使う方にマイナーな機能を持つアプリは必要ないためです。
むしろこれから記載するマインドマップのアプリで殆どカバーできますので参考ください。
マインドマップアプリ【Ayoa:アヨア】
ヘンテコな名前のAyoaですが、使い勝手はよく、視覚的、直感的にも優れています。
Ayoaはチャットによるチーム内コミュニケーションやタスク管理機能が統合されており、マインドマップだけでなくホワイトボードやガントチャートも作成可能です。
さらに、2023年以降のアップデートでAIアシスタント機能が追加されました。
AIがブレインストーミングを支援してアイデアを自動生成したり、ノートを要約してマインドマップにまとめてくれるなど、発想支援・情報整理の面で大きく進化しています。
僕も使用していますが、仕事上で頭の整理をしたいときにパソコン上でサッと起動して使うことができます。
使った感じのイメージ
カラフルで描けるし、直感的にも遊び心が入ったデザインになります。
参考に3つほど作ってみました。種類の豊富なマインドマップを描くことができます。
オーガニックマインドマップでは曲線状のブランチ(枝)を描いたり画像を挿入できます。

スピードマインドマップでは会議などの場で素早くメモ取りに優れています。

放射状マップでは円グラフのように360度ビューで頭の整理ができます。かなり印象に残ります。

無料版と有料版
無料版はあくまで体験版なので、かなり制限があります。仕事で使い続けるなら無料版ではなく有料版をオススメします。
無料版は10個までしかマインドマップを作れません。
仕事で使ってみよう!となった場合はAyoa Proがオススメです。
月額かかりますがマインドマップを作る個数に制限はありませんし、基本的な機能は全て使うことができます。
無料プランで作成できるマップは10個までに増加しましたが、高度なAI機能や共同編集機能をフルに使うには有料版へのアップグレードが必要です。
Ayoaの有料版は現在Ultimateプランに集約されており、月額約1,300〜1,400円程度(※支払い方法や為替レートにより変動)で全ての機能が利用できます。
年額契約にすると割引が適用されます。
料金
各プラン別の料金は以下の通りです。
- ベーシック:¥0円(月額)
- アルティメット:¥1,463円(月額)
- ※年間契約で割引
ホームページ上は上記の通りですが、年間契約したり法人契約で使用ユーザーが増えると割引になります。
ちなみに、僕は”プロ”を年間契約して¥12,150円(¥1,012円/月)でした。(今は多少値上がりしています)
授業や試験勉強でノート代わりにマインドマップを使えば、科目ごとの知識を体系的に整理できます。
Ayoaはカラフルで記憶に残りやすいデザインなので、暗記や復習にも効果的です。またレポートや論文のアウトライン作成にもマインドマップが役立ちます。
AI機能を使えば調べものの要約やアイデア出しを手伝ってくれるので、効率よく課題に取り組めると思います。
チームのブレインストーミングやプロジェクト計画にAyoaは最適です。
オンライン上でリアルタイム共同編集ができ、出張やリモートワーク中でもメンバーと同じマインドマップを共有してアイデア出しができます。
作成したマップからそのままタスクボード化して担当者を割り当て、ガントチャートで進捗管理まで可能なのが大きな強みです。
さらにプレゼンテーションモードでマインドマップを順に表示しながら会議で説明できるため、アイデアを関係者に伝える場面でも重宝します。
マインドマップアプリ【XMind:エックスマインド】
仕事で使うマインドマップにおいては少し無機質な感じの方が良いかもしれません。
XMindはシンプルで洗練されたビジュアルを持ち、ビジネス文書にも馴染みやすいデザインです。
また、集中して作業できる**ZENモード(全画面表示のミニマル編集モード)や、作成したマップをスライド形式で見せるピッチモード(プレゼンテーション機能)**も備わっており、アイデア整理から発表まで一貫して行えます。
そういった点で、Ayoaとは違ったデザインのマインドマップを作れます。
日本ではあまり馴染みのない賞ですが、次のような賞をとっているくらい有名です。

使った感じのイメージ
直感的に使用しやすく、絵的に問題なければ良いと思いますがイメージとしては下記のようになります。
これらに限らずさまざまなタイプが存在しますが、4つほど取り上げてみました。



下向きのツリー型もあります。

無料版と有料版
有料版だとできることが無料版と異なります。
例えば、画像の貼り付け、Word/Excelへのエクスポート、ブランチ(マップ上の枝)の自由位置変更などが有料版でできますが、無料だとできません。
簡単にまとめた表は下記の通りです。
※少し古いので、最新のものを参照ください。

※2021 XMind Ltd. HPより
無料でもできることはありますが、使っているうちにこれも使いたい、あれも使いたいと、次第に不便になってくるものです。
初めの試用期間で感覚をつかむ程度のものと思っていただければと思います。
料金
契約期間やアカデミック割などありますが料金は下記です。
XMindにはサブスクリプション版と、従来型のXMind 8 Pro(永久ライセンス版)の2種類があります。
最新のXMind(2023/2024版)は年間契約制で、年額約6,800円(※Academic割引あり)です。
従来のXMind 8 Proは買い切り版で、現在も約13,000円で販売されています。
XMind 8 Proは古いながらガントチャート機能やブレインストーミングモードが使える利点がありますが、XMind最新版ではクラウド同期やコラボ機能など現代的な利便性が向上しています。
そしてXMind Proがありますので、そちらの料金は下記です。
マインドマップアプリ【Mind Meister:マインドマイスター】
マインドマイスターでは他のアプリ機能でもついていますが、リンクを共有できたりメンバーを招待できたりします。
また、Google Drive上に直接マップを描くこともできます。
そして、前項のXmindからインポートも可能なのでマインドマップ乗換も可能です。
つまりそれまで作ったマップがそのまま継続して使用できます。
また、MindMeisterで作成したトピックからワンクリックでMeisterTask上のタスクに変換する機能もあります。
ブレインストーミングしたアイデアをそのままタスク化し、プロジェクト管理に移行できる点は学生のグループワークやビジネスチームのタスク管理に便利です。
使った感じのイメージ
Mind Meister(マインドマイスター)を使った感じは、普通のマインドマップです。
普通って何が普通なのかというと、Ayoaなどのカラフルで直感的なものではなく質素でPCデバイス上でマインドマップが作れればいいや
という方向けです。
MindMeisterの使用感はシンプルそのものです。
Ayoaのようにカラフルで遊び心のある見た目ではなく、必要最低限の装飾でPC上にマインドマップを作れれば十分という方向けのツールです。
ただ、文字色や背景色は変えることができます。テンプレートも豊富に用意されているため、デザインに凝らなくても素早く標準的なマップを作成できます。
一般的なマインドマップを作成すると以下のようになります。

縦向きタイプ。マインドマップを縦に下すように作ることができます。

横向きタイプ。マインドマップを横に流れるように作ることができます。

無料版と有料版
違いはMindMeisterのサイトから引用します。
無料版はマップが3つまでしか作れません。
なので本当にお試し程度です。
有料版になると作れるマップ数は無制限になります。どの有料版にするかにより機能制限がつきますが、基本的に安いので問題ないと思います。
法人で複数人使うとなったら機能制限がつかない方が良いかもしれません。

料金
マインドマイスターの料金を比較すると以下の通りとなります。
- Basic:無料
- Personal:月€6(一括払い)(¥~900)
- Pro:€10(¥~1,400)
- Business:€15(¥2,000)
マインドマップアプリ【Cacoo:カクー】
カクーというマインドマップですが、少し特徴的です。
プログラミングなどIT系におすすめだと思います。
使った感じのイメージ
次のような他のマインドマップにはない特色があり、主にITなどプログラミングに関係する職種の方に用いられていると思います。

プログラミングのフローチャートを描くこともできます。

例えば、TOEICの試験問題の図として見るようなスマホの画面を細工することができます。

無料版と有料版
カクーの無料版と有料版では基本的に使える機能は同じです。
というより、数日間無料で使えるようになっていますので期間が過ぎれば、使えなくなります。
料金
カクーの料金体系はシンプルです。
Cacooには30日間の無料トライアル期間が設けられており、その期間中は製品の全機能を使用できます。
トライアル終了後は継続利用する場合、有料契約が必要です。
- ¥660円 / 月
- ¥1,980円 / 月(3ユーザ以上)
ということで、年間契約すると2ヶ月分無料になります。
料金がシンプルなので、支払額に応じて使える機能制限がかからないのが良いところです。
他のマインドマップとは描けるイメージが多少変わるので、印象が問題ない方にはオススメです。

マインドマップアプリ【Lucidcahrt:ルシードチャート】
海外のマインドマップ界隈では名の通っているアプリです。
例えば米国上場企業での利用が目立ちます。
GAM(Google, Amazon, Microsoft)、GE、HP、T-Mobileなど有名どころで採用されているようです。

使った感じのイメージ
「Lucidchartはマインドマップ専用というより、Visioのような汎用の図表作成ツールです。
フローチャート、組織図、ワイヤーフレームなどビジネスで必要な図形を幅広く描ける反面、マインドマップ機能もシンプルに備えています。
他のマインドマップ特化ツール(AyoaやXMind)に比べ派手さはありませんが、安定性と企業向けの信頼性で定評があります。
実際、GoogleやAmazonなど海外の大企業でも採用されており、共同編集機能やバージョン管理も充実しているためチーム利用に適したツールといえます。
無料版と有料版
「Lucidchartにも無料プランがありますが、作成できるドキュメント数や利用できるオブジェクト(図形)の数に制限があります。
例えば無料では同時に編集可能なドキュメントは3つまでです。有料版にアップグレードするとドキュメント数無制限になり、テンプレートや図形ライブラリも1,000点以上のプレミアム素材が使えるようになります。
さらに履歴機能や高度なアクセス権管理**、他ツール(Google DriveやMicrosoft Office)との統合などが利用可能となり、企業での利用にも耐える充実した機能が解放されます。
料金
ルシードチャートの料金体系です。
他のマインドマップと同様価格に応じて使える機能が変わってきます。
- フリー:無料
- Individual:月$7.95円 (¥1,100~)
- Team:月$9.00 (¥1,300~)
ということで、個人で使う場合には月額1000程度で足ります。
法人契約は別途見積が必要のため、ここでは記載はしません。
全部の料金比較
無料版 | 有料版1(月額or年額) | 有料版2(月額) | 有料版3(月額or年額) | |
Ayoa(アヨア) | ◯ | 1,463円 / 月(Ultimate) | – | – |
XMind(エックスマインド) | ◯ | 4,400円 / 半年 | 6,800円 / 年 | 13,000円 /買い切 |
MindMeister(マインドマイスター) | ◯ | 850円 /月 (Personal) | 1400円 / 月(Pro) | 2,000円 / 月(Business) |
Cacoo(カクー) | ◯ | 660円 / 月 (Pro) | 1,980円 / 月 | – |
Lucidchart(ルシッドチャート) | ◯ | 800~1,100円 / 月 | 1,000~1,300円 / 月 (Team, 法人) | – |
まとめ
5つのマインドマップアプリを比較しました。
それぞれ特徴があり長短ありますが、是非面白そう、自分にあったのがあると思われた方は使ってみてください。
無料版と有料版でありますが、無料版はお試しですが多少制限があります。
有料版を使用しても業務効率化や自己投資としては極端に高額なアプリではないと思います。
会社を経営されている方には法人契約もありますので、社内の業務改善や効率化などのアプローチとしてもオススメです。
- 直感的なインタフェースとオールインワン機能を求める方(学生の学習~ビジネスのチームコラボまで幅広く使いたい)には Ayoa が最適
- シンプルで落ち着いたデザインを好むビジネスユーザーや個人の発想整理には XMind
- オンラインで手軽に他人と共有しながらマインドマップを作成したい場合や予算を抑えたい学生には MindMeister
- プログラミングやネットワーク図なども描きたいIT技術者には Cacoo がユニークな強みを発揮
- 大規模プロジェクトで図表を多用する企業チームには Lucidchart が安心です(高度な共同編集機能とセキュリティあり)
個人的には直感的なマインドマップ作成にはAyoa(アヨア)です。
フローチャートやスマホ画面作成など特徴的なものを作りたい場合はCacoo(カクー)です。
以上、最後までお読み頂きありがとうございました。
