- 乙4の過去問の内容が知りたい
- 過去問のレベルが知りたい
- 自分に取れそうか知りたい
こう思われている方は、乙4に興味をもたれていて取得意欲がある方だと思います。
実は乙4の合格率は34%程度です。
ですが合格には6割以上の得点率で良く、全て解けなくても問題なく合格できます。
僕は危険物甲種を取得していますが、乙4の問題が必ずしも全て優しいとは思いません。
当然ですが手を抜きすぎて合格できないことは普通だと思っています。
そのため、取得を目指すにはまず自分のレベルを把握することが重要です。過去問を見て試験レベルを把握して感触を掴みましょう。
本記事がこれから乙4合格に向けた学習の参考になれば幸いです。
危険物【乙4】の過去問<自分のレベルを知るための最高の教材>
乙4の過去問は「消防試験研究センター」に少しだけ掲載されています。
なので、過去問はこちらから引用させてもらっていることになります。詳しくはHPを参照ください。
危険物取扱者は3科目あり、法令、物理・化学、性消があります。
それぞれ5問ずつ、抜粋して解答含めて記載していますので、乙4がどのくらいのレベル感なのか掴んでいただければと思います。
危険物に関する法令
法令は15問あります。
6割以上取れれば良いので、9問正解できれば法令科目はクリアとなります。
<問1>
正解は 4 です。
別表をみればわかりますので暗記しかありません。
アルキルアルミニウムは、危険性が高く水・空気との接触を避ける必要があるので不活性ガスを使って保存します。
また、これを移送するときは経路などを記載した書面を事前に消防機関に送っておく必要があり、かなり厳しくなっています。
<問2>
正解は 3 です。
予防規定は、製造所などの所有者、管理者、占有者及び従業員に遵守義務があります。
<問5>
正解は 4 です。
燃焼の三要素は、可燃物・酸素供給減・点火源が必要です。なので、これを取り除けば消火できます。
<問9>
正解は 5 です。
前知識がなくても、記録を後日確認するときは、1、2、3、4はなんとなく除外できるかもしれません。多分
<問11>
正解は 2 です。
これはしっかり勉強しないと取れない問題です。難しい。
<問12>
正解は 2 です。
1、4、5はなんとなく除外できるかもしれません。5のように免状の提示という文があれば3も正解です。提示を拒否ったらダメです。
ちなみに、指定数量未満の危険物の場合、免状所持者の乗車は不要です。不要ですが、同乗したほうが無難です。
<問14>
正解は 3 です。
これもしっかり勉強する必要があります。どれも表示しておいたほうが一見良いように見えますが、類それぞれ属性が異なるので覚えておく必要があります。
基礎的な物理学及び基礎的な化学
基礎的な物理学と化学は10問あります。
6割以上取れれば良いので、6問正解できればこの科目はクリアとなります。
<問18>
正解は 2 です。
高校化学です。プロパンは分子量が44 (C3=36, H8=8) なので、プロパンの物質量は88[g] ÷ 44[g/mol] = 2mol です。
プロパン1mol中には炭素原子が3molあるので、プロパン2mol中には炭素原子は6molになります。
<問20>
正解は 5 です。
ハロゲン系は負触媒効果と窒息効果で消火します。冷却効果は水などによる消火です。
<問22>
正解は 1 です。
①H2 + 1/2O2 = H2O + 286[kJ/mol]
②C + O2 = CO2 + 394[kJ/mol]
③C3H8 + 5O2 = 3CO2 + 4H2O + 2219[kJ/mol]
これらからプロパンの生成熱は C3 + H8 = C3H8 + X [kJ/mol] を求めると、②x3 + ①x4 = ③ から
107[kJ/mol]となる。
<問23>
正解は 2 です。
水、二酸化炭素、塩化ナトリウムは化合物です。灯油はいろんなものが混ざってるので混合物です。
<問25>
正解は 3 です。
学校の教科書に良く書いてある内容です。
3は、例えば富士山に行くと沸点が低くなる現象の逆なので、外圧が高くなると高くなります。
危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法
タイトルが長いですが略すと性消となり、これは10問あります。
6割以上取れれば良いので、6問正解できれば性消はクリアとなります。
<問26>
正解は 1 です。
それぞれ各類の特性を覚える必要があります。
<問28>
正解は 1 です。
感覚的なものでわかるかもしれませんが、静電気を発生させないように物体の流動速度はゆっくりさせます。
間違い探しなので、2、3、4、5は消去法で答えが出せるかもしれません。
<問29>
正解は 4 です。
引火点は引火するのに十分な濃度の蒸気が発生している最低液温を言います。なので発火点>引火点となります。
つまり、自然発火を防ぐためには発火点以下に保つ必要があります。
<問31>
正解は 5 です。
2、3は除外できると思います。ガソリンを見るとわかりますが、淡青色のガソリンは見たことないですね。
<問33>
正解は 4 です。
発火点は点火源がなくても発火する時の最低の液温のことなので、灯油が100℃で発火したらこまります。
<問35>
正解は 1 です。
理系の研究室にいるとアセトンを見たことある人もいると思います。マニキュアを落とせるのもアセトンです。ツーンと臭いますね。
乙4の試験レベル
なんとなく、乙4の試験レベルを感じれたかと思います。
難しいと感じられた方も簡単と感じられた方もいると思いますし、また、すぐ合格点に届きそう、勉強しないと取れそうにない、など様々な感じを受ける方がいると思います。
現時点でサンプル問題全て解ける必要や理解する必要は全くありません。これから学んでいけば良いのです。
いずれにせよ、過去問を見たことで乙4取得に向けてまずは一歩進みました。
取得を決めている方は、取得する時期や学習方法を考えていく必要があります。
乙4取得に向けて次のアクション
まず試験合格基準について再確認します。
危険物の試験は3科目あり、それぞれで6割以上の得点率が必要です。以下の通り。
- 法令:15問(要9問正解)
- 基礎的な物理学及び化学:10問(要6問正解)
- 性消:10問(要6問正解)
つまり、試験本番の時でも必ずしも全ての問題を解ける必要はありません。
合格を最短で目指すなら7割程度の取得を目標として勉強すれば良いのです。
合格のための勉強方法
勉強方法は大きく2つ、通信教育か独学かです。
通信教育の場合、オンラインで好きな時に効率的に勉強できるし、比較的多くの通信講座があります。
値段は数千円〜数万円まであり、教材の内容もそれぞれです。
有名どころだとユーキャン、スタディング、SAT、たのまななどがあります。
詳細はこちら参照ください。
独学の場合は、参考書を購入して進める必要があります。
ご自身に合ったものを購入されることが良いと思いますが、以下記事を参考にしていただければと思います。
合格に必要な情報
試験日程を決めないとゴールまでどのくらいの日数があるか分かりません。目標とする試験日を決めましょう。
試験日程は受験地によって変わります。
なので受験する地域の日程をチェックしていく必要はありますが、居住地ではなくても受験はできます。
例えば、神奈川県に住んでいても東京での受験もできます。
ご自身の受けたい地域または日程を見てみて受験日を決めていく必要があります。
乙4の情報は色々ありますが、まとめ記事は以下を参照ください。
まとめ
- 危険物乙4の過去問と回答を抜粋しました
- 乙4取得に向けてのアクションをまとめました
- 合格のための勉強方法を記載しました
以上、乙4の過去問を通してなんとなくのレベル感が把握できたと思います。
取得を決意された人、取得は見送ろうと思った人、いると思います。
取得を決められた人は学習をどのように進めるか、受験日をいつするか考えていく必要がありますが、オススメは通信講座を利用して3ヶ月後くらいの受験日を設定することです。
もちろん独学でも合格することは可能ですが、通信講座を利用することで効率的に一発で合格できる可能性が高くなります。
会社勤めの方は時間が取れない方が多いと思いますが、そんな方こそ効率的に進められる通信講座がオススメです。
ご自身に合った学習方法で合格されるよう応援しています。
最後までお読みいただきありがとうございます。