- 乙4を独学で取るための目安勉強時間が知りたい
- オススメな参考書が知りたいリスト
と思われている方は、通信講座に頼らず乙4を取得されようとしていると思います。
理系の知識を持っている人であれば、1日2時間の勉強時間で実質1ヶ月もあれば合格圏だと思います。
でもバックグラウンドによってその勉強時間や方法は変わってきます。
僕は危険物甲種を取得していますが、乙4を独学で取得するための勉強時間を2冊の参考書をベースに算出しました。
この記事を読むと危険物乙4を取得するための目安の勉強時間がわかります。
会社で危険物が奨励されている方や乙4を独学で取得しようと思われている方の参考になれば幸いです。
危険物【乙4】を取得するための勉強時間【理系卒】
理系のバックグラウンドを活かして乙4を取得するための勉強時間は102時間(約51日)です。
これは参考書2冊をもとに算出しています。
その参考書とは以下の2冊です。
「10日で受かる!乙種第4類危険物取扱者すい〜っと合格」
「乙種4類 危険物取扱者試験 2021年版」(最新)
本記事では記載していませんが、通信講座を利用することを検討されている方はこちらの記事をお読みください。
【乙4】取得に向けた勉強時間①
「10日で受かる!乙種第4類危険物取扱者すい〜っと合格」の参考書は、目次・索引などのページを除くと実際使用するのは 約253ページ になります。
内訳は以下です。
・危険物の性質と消火 ⇨ 46ページ(内、演習問題:19ページ)
・基礎物理・化学 ⇨ 26ページ(内、演習問題:9ページ)
・危険物の関連法令①(資格と制度) ⇨ 30ページ(内、演習問題:11ページ)
・危険物の関連法令②(技術基準) ⇨ 34ページ(内、演習問題:11ページ)
・必須問題 ⇨ 88ページ
・模擬テスト(2回分) ⇨ 29ページ
タイトルにもある通り10日間で終える(はず・・・)ことができます。
危険物乙種の試験科目は、法令、基礎物理学及び化学、性消の3科目です。
この参考書には1日目、2日目、と〇〇日目とあります。本記事では1日の勉強時間を2時間として算出します。
2時間は多い・少ないという意見はあるかもしれませんが、2時間で1日分できない日もあれば、逆に1時間でできる日もあると思いますので、あくまで平均時間です。
土日祝日にガッツリ勉強したり、逆に休日勉強できなかった、カフェ難民になった、そんな時もあるかと思います。
ということで、ベースを平均2時間/日目としたいと思います。
ここで、参考書ないの「必須問題」は分量が多いので性消と基礎物理・化学で1.5日、法令で1.5日としました。
さらに模擬テストは1日で2回やるより、2日間かけてやったほうが良いので2日間取っています。
模擬テストは、できないところ・できるところを総合的に確認していくものですので、時間を置いて2日間に分けてやるのが良いです。
ということで、、、
・危険物の性質と消火 ⇨ 2日間(4時間)
・基礎物理・化学 ⇨ 2日間(4時間)
・危険物の関連法令①(資格と制度) ⇨ 2日間(4時間)
・危険物の関連法令②(技術基準) ⇨ 2日間(4時間)
・必須問題 ⇨ 3日間(6時間)
・模擬テスト(2回分) ⇨ 2日間(4時間)
くらいで進むと思います。
ちなみに、理系卒であれば基礎物理学・化学は高校レベルなので優しく見えます。速攻で終わると思います。
一方、法令や性消はいくら理系卒でも見慣れていませんし、勉強時間に余裕を持った方が良いです。
ということで、「10日で受かる!乙種第4類危険物取扱者すい〜っと合格」を一周する時間は、
=> 26時間(約13日)
勉強には繰り返しが重要
少なくとも参考書は2周はした方が良いです。理解が深まります。
2周するのにかかる時間を1回目の1.5倍速で終わるとします。
そうすると、2周目を終えることには合計 44時間(13+13/1.5 ≒ 22日(44時間))かかることになります。
よって「10日で受かる!乙種第4類危険物取扱者すい〜っと合格」の参考書を、1日2時間ペースで進めて2周繰り返すとした場合の勉強時間は、
44時間(22日)
となります。
【乙4】取得に向けた勉強時間②
「乙種4類 危険物取扱者試験 2021年版」があります。
これは参考書というよりは過去問集で385ページほどあり525問収録されています。
危険物乙種の試験は選択問題ですので基本的に問題を解きまくる感じで要領よく進むと思います。
なので鉛筆コロコロで受かります…
というのは冗談です。
[st-kaiwa3]もしかしたらまぐれあたりも狙えるのかな・・[/st-kaiwa3]
鉛筆コロコロで全ての科目で6割以上取ろうとすると、天文学的な確率になるのでやめましょう。。。
例えば毎日2時間この過去問集を解くとして、毎日30問程度答え合わせ含めてできるのではないかと思います。
その場合、2時間で30問となるので
=> 525問/30 = 17.5日 です。
2週目が1.5倍速で進むものとして考えると、17.5+17.5/1.5 ≒ 29日(58時間)となります。
つまり、これまでの算出した時間をまとめるとこうなります。
「10日で受かる!乙種第4類危険物取扱者すい〜っと合格」と「乙種4類 危険物取扱者試験 2021年版」を1日2時間かけて取り組み、それぞれ2周した場合にかかる日数と時間は…
102時間(51日)
【乙4】に合格するためにかかる実際の勉強時間
前述の通り、危険物乙4を取得するための勉強時間を算出しましたが、理系の知識がある場合、実際の勉強時間はもっと短くても良いと思います。
理由は、危険物取扱者の試験は満点取る必要はなく正答率60%で合格できるからです。
ちなみに乙4を受ける際に必要な科目は以下3科目です。
・危険物に関する法令(15問)
・基礎的な物理学及び基礎的な化学(10問)
・危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法(10問)
これら全てにおいて満点を取る必要はありません。各科目60%以上取れれば合格です。
なので模擬試験で各科目70%くらい取れるなら、あとは直前に復習をやるくらいで良いかもしれません。
あくまで前述2冊の参考書を2周する時間は102時間(約51日)ですが、実際合格するために必要な勉強時間は人によってもっと短くて良いと思います。
【乙4】を目指す理系卒以外の人の勉強時間
合格するために必要な勉強時間は、ある程度理系のバックグラウンドがあって、著者の主観も加えた目安として出しました。
人によっては理系のバックグラウンドが全くない方もいらっしゃると思います。
そんな場合はどうしたら良いのでしょうか。。。
理系の知識がない人
乙4では必ずしも高度な理系知識が必要ではありません。
法令は文系よりの知識で暗記ものが多く、また基礎的な物理・化学は中学〜高校程度のレベルです。
独学でできないものではありませんが、多少とっつきにくいこともあると思います。
そういう場合は通信教育での講座受講をオススメします。
独学はコストが抑えられますが、無理してやる必要はありません。
通信教育で少しお金がかかっても1発で合格できることに越したことはありません。
著者のおすすめはSATですので、もし興味があれば参考にしてください。
それでも通信講座はやりたくないという方は、まずは前述の参考書等を手にとってパラパラと見てみて独学で出来そうか確認してみてください。
繰り返しでしつこいですが、自信がない方は通信講座での受講をオススメします。
ポジショントークではありませんが、独学でやると時間がかかりますし、相談する人もいなければ孤独に進めるしかありません。
時間がかかると何が問題かというと、ご自身の時間を使うことになりそれを時間単価に直せば効率的に進めることがいかに大切かわかると思います。
通信講座でも料金が異なったり、教材が異なっていたり種類さまざまですので、ご自身に合うものを受講されることをお勧めします。
詳細はこちらの記事をお読みください。
【乙4】は運でも合格点に到達すれば良い!?
良いです。
著者はそう思います。
乙4の資格が難しいか、難しくないかはそれぞれのバックグラウンドによって異なりますが、当該資格試験は年に何回も開催されていて60点以上で合格できます。
正直55点でも60点でも本人の実力に大差ありません。
その時の体調や難易度、短期記憶の具合で上下するので誤差に近いです。
と言っても適当にやって受かるものでもありませんが、基礎的な物理・化学や性消は5問確実だと思う回答ができれば、あとは鉛筆コロコロでも受かるかもしれません…
危険物乙種の試験は5択の選択問題なので、残りの5問は1/5の確率で1問当たります。
こんなことを言うと「運で合格しても意味がない」とストイックな方は思われるかもしれません。
繰り返しですが満点を取る必要はありません。
満点を取って資格を取得したら優れた危険物取扱者か、というと必ずしもそうとは言えないと思います。
なぜなら現場は頭でっかちな人を求めているわけではないからです。(少なくとも僕の周りでは)
例えば、たった一問の成否で合格と不合格が決まったとしても、それがどの程度その人の能力を反映しているか判断できません。
たまたまマークミスしてしまったとか、体調が悪いとか、あがり症などあるかもしれません。
自己管理や注意力も実力である、、、と言われれば確かにそうかもしれませんが、択一式の問題でしかも10問〜15問程度の問題数の試験に対してたかが知れています。
そもそもプラント内の危険物に対しては、いきなり責任の重い仕事を任されるのではなくOJTを経て経験値を溜めていくものだと思います。
資格取ったからいきなり一人で全ての責任を負って管理するのであればこれ自体が問題です。
あくまで個人の考えに過ぎませんが、資格取得した後に責任感が増すとか、日々の危険物を扱う業務に対しての見方が変わるとか、そっちの方が重要だと思います。
つまり、運であろうが実力であろうが合格した後の安全に対する見方や知識を常にアップデートし、磨いていくことの方が重要だと思うからです。
まとめ
・危険物取扱者【乙4】の独学による勉強時間は102時間(約 51日)
・模擬テストで7割以上取れれば勉強時間はもっと短くて済む
・バックグラウンドによって勉強時間は変わる
・条件を満たせば鉛筆コロコロでも受かる可能性はある
・合格した点数より日々の業務で技術や知識を磨く方が重要
本記事では独学で勉強を進めることを前提に記載しました。
乙4は様々なバックグラウンドを持つ方が受験されると思います。
理系の知識を持つ方にあまり不安はないと思いますが、知識に不安がある方にとっては独学では自信がもてないという方も多いと思います。
その場合は通信教育講座を受講されることをオススメします。
本記事が危険物乙4の合格を目指す方の参考になれば幸いです。
以上、最後までお読み頂きありがとうございました。