- 理系大卒のバックグラウンドを活かして資格を取りたい
- 資格を取って再就職したい
- 危険物取扱者の甲種を考えており、おおよその勉強時間の目安が知りたい
こんな疑問を持つ方は、1日の勉強時間があまり取れないけど1日の勉強時間の目安はどのくらいか知りたい方だと思います。
もちろんご自身のバックグラウンドも影響しますが、参考書を購入して独学でやった場合、1日2時間の勉強で96日かかります。
僕は危険物甲種を持っていますが、理系のバックグラウンド(特に化学系)を活かした資格を取りたいなら危険物取扱者がオススメです。
危険物の資格取得を目指しているなら通信講座がオススメですが、本記事が独学で進めたい方でこれから甲種の資格取得を考えている方の参考になれば幸いです。
危険物【甲種】を取得するための勉強時間【理系卒】
独学で危険物甲種を取得するための勉強時間は 96日(192時間)です。
今回は参考書2冊をもとに勉強時間を算出しました。
その参考書というのは以下の2冊です。(下段は過去問)
「わかりやすい!甲種危険物取扱者試験」
「甲種危険物取扱者試験 2020年版」(最新)
※購入する際は最新版を確認ください。
ちなみに通信講座の方が良いと思われた方はこちらの記事を参照ください。
危険物【甲種】取得に向けた具体的な勉強時間算出
「わかりやすい!甲種危険物取扱者試験」の参考書は、目次・索引などのページを引いて実際使用するのは458ページほどになります。
ちなみに危険物甲種の試験科目は、法令・物理学及び化学・性消の3科目です。
参考書での科目毎のページは以下になります。
・法令:124ページ
・物理・化学:136ページ
・危険物の性消:198ページ
⇒合計458ページ
ここで1日にかけられる勉強時間を2時間とします。
2時間では少ないという意見もあるかもしれませんが、2時間取れない日もあるでしょう。逆に3時間取れる日も勉強を続けていればあると思いますが、あくまで平均時間です。
土日休日にまとめて勉強したり、逆に1日4時間やって休日は勉強しなかった、図書館やカフェで席が取れなかった、そんな時もあるかもしれません。
ということで、ベースを平均2時間として勉強すると、2時間で進むページ数の目安は
・法令12ページ(2時間)
・基礎的な物理・化学20ページ(2時間)
・性消12ページ(2時間)
くらいで進むと思います。(人によりますが目安)
物理学と化学というのがありますが、理系卒であればかなり優しく見えるので速攻で終わります。
なので、2時間で20ページ。
ただ、法令や性消はいくら理系卒でも見慣れておらず少し時間がかかると思いますので、2時間で12ページとしています。
ここから
・法令(124ページ)
⇨ 124/12 = 10.3日
・基礎的な物理学及び化学(136ページ)
⇨ 130/20 = 6.5日
・性消(198ページ)
⇨ 198/12 = 16.5日
合計 ⇒ 10.3+6.5+16.5 ≒ 33日(1日2時間ベース)
つまり、458ページは 33日(約1ヶ月と少し)で終了します。
勉強には繰り返しが重要
勉強は繰り返しが重要なので参考書を2回繰り返すことにします。
2回目にかかる時間は1回目の1.5倍速で終わるとします。
[st-kaiwa3]一通りやったから早くおわる[/st-kaiwa3]
そうすると、2回目が終わる頃には 33 + 33/1.5 = 55 日かかるとなります。
模擬試験が付属でついていますので、これも2回やるとして勘定して丸めると 60日 となります。
よって「わかりやすい!甲種危険物取扱者試験」の参考書を1日2時間ペースで進め2回繰り返すと目安は60日
もう一冊「甲種危険物取扱者試験 2020年版」があります。
これは参考書というよりは過去問集で651問(461ページ)ほどあります。
危険物甲種の試験は選択問題ですので、基本的に問題を解きまくる感じで要領よく進むと思います。
2時間を勉強時間とすれば、30問くらい解いて答え合わせも含めてできるのではないかと思います。
ということで、2時間で30問解いて答え合わせもするとして
651/30 = 21.7日です。
2回目を1.5倍速で進むものとして考慮すると、21.7 + 21.7/1.5 ≒ 36日 となります。
よって「甲種危険物取扱者試験 2020年版」を1日2時間ペースで進め2回繰り返すと目安は36日
つまり、まとめるとこうなります。↓
「わかりやすい!甲種危険物取扱者試験」
と
「甲種危険物取扱者試験 2020年版」
を1日2時間かけて2周した時にかかる日数と時間は…
96日(192時間)⇒約3ヶ月
危険物【甲種】に合格するためにかかる実際の勉強時間
危険物甲種を取得するための勉強時間を出しましたが、実際の勉強時間はもっと短くても良いと思います。
理由は、危険物取扱者甲種は100点取る必要はなく、正答率60%で合格するからです。
甲種を受ける際に必要な科目を正確に記載すると以下となります。
・危険物に関する法令(15問)
・物理学及び化学(10問)
・危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法(20問)
これら全てにおいて満点を取る必要は全くなく、全ての科目で60%以上取れれば良いのです。
そういうことですが、2冊の参考書を1周した後、模擬試験で各科目70%くらい取れる人ならあとは適当にやっても良いかもしれません。
60%程度ならもうちょっと勉強して確実に取れるようにしておけば良いです。
という感じで模擬試験をやるとご自身の実力に応じた学習期間がわかってくると思います。
なので、あくまで先述2冊の参考書を2周する時間を約3ヶ月ほどとしましたが、実際合格するために必要な勉強時間はもっと短くなる可能性もあります。
しかしながら、独学より通信講座を利用した方がさらに勉強時間は少なくて済みます。
通信講座を利用した時の勉強時間はこちらの記事を参照ください。
危険物【甲種】を目指す理系卒以外の人の勉強時間
バックグラウンドによります。
と言っては元も子もありませんが、甲種には受験資格があります。
ご自身がどのような受験資格で受験されるかによって変わってきます。
詳しくは以下のリンクを参照ください。
参考に消防試験研究センターHPから抜粋したものを添付しておきます。
例えば、受験資格の[1]、[2]、[4]に該当する方は既に理系のバックグラウンドがあるわけです。
残る受験資格の[3]についてですが、乙種の免状を4つ以上持っている人が甲種を受けるわけですから、そもそも法令も性消は慣れています。
その場合、法令・性消は短期間で試験対策が終わると思います。1ヶ月もあれば十分に対策できるのではないでしょうか。
ちなみにフォーサイトという資格取得の講座ホームページでは、危険物甲種の勉強時間目安が70~80時間とされています。根拠はわかりません。
危険物【甲種】を受験する人に理系の知識がない人はいない!?
以上から言えることは、危険物甲種の試験を受けられる方で理系知識が全くない人はいません。
なぜなら、その場合そもそも受験資格がないからです。
文系出身だけど本当に科学と距離をとってきた、という方はまず乙種から取っていき受験資格を獲得する必要があります。
乙種受験では鉛筆コロコロで、もしかしたら受かるのかもしれません…
…受かりませんね。。
文系卒で受験資格がないという方は、まず甲種の受験資格を得るところから必要なのでトータルの期間としては少し長いかもしれません。
ただ、甲種の受験資格を得た後(既に乙種4つ取得済み)は、1ヶ月も資格勉強の必要はないと思いますのでスタートダッシュが早いです。既に知識があるからです。
まとめ
・危険物取扱者【甲種】を取得するための勉強時間目安(独学ベース)は、1日2時間とすると96日(参考書2冊使用)以下
・バックグラウンドによって勉強時間は変わるが、乙種を4つ以上持っている人は早い。
・危険物の試験は鉛筆コロコロでは受からない
本記事では独学で勉強を進めることを前提に記載しました。
独学では自信がないという方は通信講座もあるので、その場合はもっと効率的に学習が進むと思います。
自信があっても合格を近づけるなら通信講座をオススメします。インプットが圧倒的に速いからです。
以上、最後までお読み頂きありがとうございました。
通信教育を利用した時の勉強時間はこちらの記事を参照ください。
また、危険物乙種の勉強時間も気になる方は以下の記事を参照いただければと思います。