- 危険物取扱者甲種の過去問ってどんな内容が出るのかざっと知りたい
- 危険物甲種の資格を取得をしたいので過去問のレベルを知っておきたい
このようなことを思われている方は、甲種の過去問を未だ見ていなかったり、難易度を測りたいと思われていると思います。
実はサンプル問題はサイトで掲載されています。
ご自身のレベルが試験内容に到達しているのか、していないのか、どのくらいの距離があるのかといった立ち位置を知っておく必要があります。
僕は甲種を取得していますが、資格を取得する際に過去問を見たり、ざっと距離感を掴んでおくことは様々な資格を取得する際にも重要だと思います。
この記事を読むと、甲種の過去問のレベルやご自身がどこに注力して勉強すべきかわかります。
これから甲種を取得する方の参考になれば幸いです。
危険物取扱者甲種試験の過去問の内容が知りたい
例えば下記のような過去問が出題されています。
[st-kaiwa3]引用は「消防試験研究センター」だな[/st-kaiwa3]
危険物に関する法令(指定数量、に関して)
それぞれの指定数量は、鉄粉:500kg、硝酸:300kg、アセトン400Lなのでそれぞれの倍数を足すと、1+5+5=11倍。
答えは1
・危険物に関する法令(保有空地が必要な施設、に関して)
保有空地は火災時の消火活動や延焼防止のために周囲に設ける空地です。
保有空地が必要なものは「製造所、一般取扱所、屋内貯蔵所、屋外貯蔵所、屋外タンク貯蔵所、簡易タンク貯蔵所(屋外設置)、移送取扱所(地上設置)」となります。
答えは2
・危険物に関する法令(運搬と移送、に関して)
運搬は車両を使用して危険物を輸送すること、移送は移動タンク貯蔵所で危険物を輸送することです。
問題を読んで1と3と5くらいに絞られますが、類を異にしても一切は禁止されておらず、指定数量以上の危険物でも全て市町村長に届け出る必要はないです。
ただ、標識を掲げたり消火設備を設けるといった規定があります。
答えは3
・物理学及び化学(化学に関する知識)
単体、化合物と混合物についてです。固形アルコール、ラッカー用シンナー、ガソリン、動植物油が混合物。
答えは4
・物理学及び化学(化学に関する知識)
芳香族の化学についての問題ですがベンゼンは付加反応が起こりにくく、触媒などで起こります。
答えは2
・物理学及び化学(消火に関する知識)
CO2は分子量44、空気(約29)より重くて密閉した空間で使用すると窒息の危険がある。
答えは3
・危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法(1類から6類までの知識)
第1類〜第6類の危険物についての説明
答えは1
・危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法(3類の消火方法の知識)
第3類全ての消火方法に適用なのは乾燥砂になります。
他は危険物と反応してしまうものもあるので全てには使用できません。
答えは4
・危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法(危険物の貯蔵取扱の知識)
黄りんは自然発火するので水中で保存します。微粉状にすると表面積が増えて自然発火のリスクが増えるので間違いです。
答えは5
以上はサンプルですので、過去問をより知りたい方や甲種の詳しい内容を知りたい方はこちらの参考書を参照ください。
危険物取扱者甲種試験の中身を詳しく
中身は以下の通り3科目あります。
- 危険物に関する法令
2. 物理学及び化学
3. 危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法
詳細
詳細を見ていくと以下です。
「指定数量、製造所等の各種手続き、仮貯蔵・仮取扱い、仮使用、免状の手続き、保安講習の受講時期、定期点検、保安距離が必要な施設、保有空地が必要な施設、貯蔵・取扱いの基準ポイント、運搬と移送、消火設備」
法令だけでもかなり多いです。
「物理学(物質の状態変化、気体の性質、熱、静電気等)、化学(物質の変化、化学反応式、化学平衡、酸と塩基等)、燃焼に関する知識(燃焼範囲、引火点、発火点など燃焼について)、消火に関する知識(消火方法、火災の区別、消化剤の種類等)」
色々ありますが、理系出身ならとっつきやすいと思います。
第1類〜第6類までの危険物
危険物の性質や火災予防、消化方法などの項目があります。
性消は化学系出身で危険物の性質は分かっても消化方法は知らなったり、勉強分量が多い分時間がかかるところだと思います。
勉強への力の入れ方
理系出身の偏見ですみませんが、個人的には理系であれば “2” の「物理学及び化学」は早く終わります。
そのため1の法令と3の性消に力を入れて過去問を重点的に解いていく。
逆に文系出身だと(個人の主観ですが)、法令に関してはおそらく理系より得意な分野だと思います。
なので、2番と3番がネックになってくるのかなと思います。
合格するには…
各科目でそれぞれで60%以上正解であれば合格です。
つまり
1から15問出題されるので 9問以上正解
2から10問出題されるので 6問以上正解
3から20問出題されるので 12問以上正解
となっており、やはり分量でも出題される問題量でも3番のウェイトが重くなってきます。
コストをかけず【危険物取扱者甲種の過去問】を解く方法
危険物取扱者甲種の過去問はサイトを調べればかなりの数が載っていると思いますので、コストをなるべく押さえたい方は過去問サイトを参照して勉強するのが良いと思います。
一方、書籍を購入して過去問を解きたい場合は以下の書籍等があります。
「甲種危険物取扱者試験2020年版」公論出版
勉強時間はこちらの記事を参照
既にいくつか掲載した危険物取扱者甲種の過去問は、「一般財団法人消防試験研究センター(試験自体を実施する法人)」のHP(2021年時点)でも掲載しています。
ですが試験対策できるほどの過去問が載っておらず解説もありません。
そのため、ご自身で過去問紹介していて信頼できるサイトを探すか、参考書を購入して勉強するか、または通信講座を利用するといった選択肢があります。
個人的には、一見コストがかかりそうな通信講座を利用して効率的に資格取得するやり方がオススメです。
通信講座はこちらの記事を参照ください。
文系出身だが危険物取扱者甲種取得は難しいのか!?
得意不得意ありますので必ずしも簡単とはいえません。逆も然り。
文系出身でも製油所で働いていて、むしろ理系より危険物の取扱いに詳しい方もいらっしゃるでしょうし、エンジニアリング会社でCADの仕事をしながら法も令に触れる機会が多く意外と法令に詳しくなる方もいるかもしれません。
理系でも難しいところはありますので油断できませんし、できればモチベーションの高い1回目の受験で一発合格したいところだと思います。
独学で不安であれば通信講座を選択肢の一つに入れてください。甲種の通信講座での勉強時間目安はこちらの記事を参照ください。
まとめ
・どんな問題が出題されるか参考例と回答を記載しました
・甲種試験の中身を記載しました
・モチベーションの高い1回目の受験でなるべく一発合格するのがオススメ
以上、危険物甲種について過去問を例に出しながら、どんな問題が出題されるかざっと理解することができたと思います。
試験を受ける前には定石かと思いますが、まずは去問を知ることが非常に大切です。
問題を少しでも解いてみて、ご自身のレベルが今どの位置にあるのか知ることは非常に重要です。
「全然わかる / ちょこちょこわからないところがある / 全然わからない」など様々な意見があり、各々にバックグラウンドがあります。
おおよそ問いが分かれば、あとはご自身で独学で進めて頂ければ良いと思いますし、ちょこちょこわからないところがあれば一通り独学でやって模擬試験まで受けてみる、そして全然問題がわからないのであれば通信講座の受講をオススメします。
内容が全くわからないのであれば、むしろ種々サポートがついている通信講座で進めることが良いです。
いずれにせよ一発で合格するほうが絶対良いので、これから危険物甲種資格取得を目指す方の参考になれば幸いです。
以上、最後までお読み頂きありがとうございました。
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