危険物取扱者乙種の合格率

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危険物取扱者乙種の取得を考えているけど、第1類〜第6類の合格率を知りたい。

受験者数や合格者数、合格率は消防試験研究センターに載っているけど、過去5年間のわかりやすい比較が知りたい。

こんな疑問を持つ方へ、過去5年分の危険物取扱者乙種の比較表を記載しています。

また、これを知ることで危険物取扱者乙種の人気の種類がわかります。

 

目次

危険物取扱者乙種の合格率【過去5年分】

 

危険物取扱者乙種は第1類から第6類まであり過去5年間の受験者数、合格者数と合格率を下記に記載します。(データは消防試験研究センターより引用)

 

第1類 第2類 第3類 第4類 第5類 第6類 合計
受験者(人) 合格者(人) 合格率(%) 受験者(人) 合格者(人) 合格率(%) 受験者(人) 合格者(人) 合格率(%) 受験者(人) 合格者(人) 合格率(%) 受験者(人) 合格者(人) 合格率(%) 受験者(人) 合格者(人) 合格率(%) 受験者(人) 合格者(人) 合格率(%)
2019(H.31~R.1) 11,465 7,786 68 11,114 7,618 69 12,535 8,545 68 221,867 85,669 39 12,862 8,836 69 12,573 8,421 67 282,416 126,875 45
2018(H.30) 12,333 8,256 67 11,620 7,936 68 13,045 8,834 68 240,102 93,667 39 13,362 8,829 66 13,894 8,949 64 304,356 136,471 45
2017(H.29) 13,047 8,923 68 12,074 8,561 71 13,992 9,677 69 256,587 88,328 34 14,186 9,850 69 15,525 9,871 64 325,411 135,210 42
2016(H.28) 12,586 8,250 66 12,151 8,171 67 13,403 9,165 68 264,946 76,575 29 13,510 9,039 67 14,662 9,425 64 331,258 120,625 36
2015(H.27) 13,456 8,962 67 13,105 8,592 66 14,397 9,728 68 271,234 79,718 29 14,122 9,593 68 16,085 10,521 65 342,399 127,114 37
平均 12,577 8,435 67 12,013 8,176 68 13,474 9,190 68 250,947 84,791 34 13,608 9,229 68 14,548 9,437 65 317,168 129,259 41

 

 

上記表の過去5年間を比較すると、全ての乙種に共通して受験者数は減少傾向にあります。

 

理由は、憶測ですが、少子高齢化 / 現場勤務者が減ってきた / 受験料が増えた

 

などなどいろんな要因が絡みあって受験者数の減少につながっていると思います。

 

ちなみに受験料が、特に2018年5月から下記のように改定され、乙種に関しては1,100円upしました。

 

試験手数料(受験料) 甲種 乙種 丙種
〜2018/4 5,000円 3,400円 2,700円
2018/5〜2019/9 6,500円 4,500円 3,600円
2019/10〜 6,600円 4,600円 3,700円

 

受験者数が減れば受験料が上がるのは仕方ないですが、受験料が上がって受験者数が減るのも仕方ないですね。

 

一方、合格率は増加傾向(一部横ばい傾向)です。

 

合格率が上がった理由は、問題が易しくなったとか、教材や参考書のクオリティーが上がったとか、会社での乙種資格への支援が向上したことなど考えられます。

 

2015年と2019年の全体の合格率を比較すると約8%上がっています。

 

受験料が上がったことによって、勉強せずなんとなく受験する人は減り、本当に資格が必要な人の割合が増えたことで

 

受験者数が減る、合格率が上がるという理由につながると考えられます。

 

人気の危険物取扱者乙4類の合格率

 

危険物取扱者乙種で飛び抜けて受験者数が多いのが乙4類です。

 

乙種第4類を除く、第1類から第6類までの受験者及び合格率は、近年では11,000人〜12,000人台なのに対し、第4類は220,000人で飛び抜けています。

 

また、合格率も前者が60%台なのに対し、第4類は約38%です。

 

いかに乙四の需要があって人気であることがわかります。

 

乙四は、ガソリンスタンドやタンクローリー関係のニーズが高いです。

 

ニーズが高くても合格率が他の乙種より低いからといって乙4種だけ試験が難しいということでもないと思います。

 

乙種の試験科目

 

①危険物に関する法令、②基礎的な物理学及び基礎的な化学、③危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法(性消)

 

となっており、そのうちは①と②の試験科目は共通です。

 

③の危険物の種類は以下となります。

 

危険物乙種 危険物の性質
第1類 酸化性個体(火薬等)
第2類 可燃性個体(マッチ等)
第3類 自然発火性及び禁水性物質(発煙剤等)
第4類 引火性液体
第5類 自己反応性物質(爆薬等)
第6類 酸化性液体(ロケット燃料等)

 

③は各類で取扱物質の物量は異な理、物量の多い順から

 

1類>4類>5類>3類>2類>6類 です。

 

確かに取り扱う物量は各類によって異なりますが、物量の最も多い1類と物量の最も少ない6類を比較しても受験者数と合格率に大きな差はありません。

 

つまり、③性消の問題の難易度が各類で異なるのではなく、受験者数が増えると必然的に合格率も下がると考えられます。

 

危険物取扱者乙種の月別合格率

 

2019年度の危険物取扱者乙種の月別受験者数、合格者数と合格率です。(消防試験研究センターより引用)

 

2019 (H.31~R.1) 1類 2類 3類 4類 5類 6類 合計
受験者(人) 合格者(人) 合格率(%) 受験者(人) 合格者(人) 合格率(%) 受験者(人) 合格者(人) 合格率(%) 受験者(人) 合格者(人) 合格率(%) 受験者(人) 合格者(人) 合格率(%) 受験者(人) 合格者(人) 合格率(%) 受験者(人) 合格者(人) 合格率(%)
4月 321 206 64.2 257 188 73.2 286 206 72.0 4,711 2,151 45.7 287 202 70.4 346 202 58.4 6,208 3,155 50.8
5月 351 271 77.2 346 239 69.1 482 362 75.1 5,331 2,428 45.5 437 311 71.2 364 271 74.5 7,311 3,882 53.1
6月 3,409 2,287 67.1 3,207 2,154 67.2 3,404 2,273 66.8 53,270 20,067 37.7 3,486 2,350 67.4 3,755 2,442 65.0 70,531 31,573 44.8
7月 491 349 71.1 455 299 65.7 508 335 65.9 13,856 5,651 40.8 545 387 71.0 534 359 67.2 16,389 7,380 45.0
8月 288 212 73.6 313 226 72.2 341 236 69.2 6,358 2,559 40.2 368 263 71.5 300 226 75.3 7,968 3,722 46.7
9月 417 309 74.1 456 334 73.2 591 436 73.8 11,472 5,075 44.2 577 435 75.4 421 319 75.8 13,934 6,908 49.6
10月 696 468 67.2 858 574 66.9 848 601 70.9 18,313 7,135 39.0 899 652 72.5 833 581 69.7 22,447 10,011 44.6
11月 2,260 1,442 63.8 2,199 1,488 67.7 2,470 1,566 63.4 43,801 15,289 34.9 2,504 1,635 65.3 2,531 1,552 61.3 55,765 22,972 41.2
12月 616 419 68.0 646 453 70.1 737 507 68.8 15,187 5,803 38.2 800 534 66.8 696 500 71.8 18,682 8,216 44.0
1月 398 314 78.9 409 307 75.1 549 385 70.1 7,295 2,690 36.9 550 402 73.1 442 347 78.5 9,643 4,445 46.1
2月 1,621 1,085 66.9 1,462 968 66.2 1,595 1,092 68.5 31,358 11,816 37.7 1,684 1,131 67.2 1,728 1,151 66.6 39,448 17,243 43.7
3月 597 424 71.0 506 388 76.7 724 546 75.4 10,915 5,005 45.9 725 534 73.7 623 471 75.6 14,090 7,368 52.3

 

 

比較的どの乙種も2、6、11月の受験者が多く、合格率が低くなります。

 

やはり受験者数が増加すると合格率が減少することがわかります。

 

各類の月毎に合格率が多くなる月があるようです。

 

この時に受ければ問題が易しくなるというわけではないと思いますが、微妙な差はあると思います。ただ、気にするよりその分勉強した方が良いと思います。

 

まとめ

 

以上、危険物取扱者乙種の資格合格率をまとめました。

 

詰まるところ乙種を受験する際の合格率は大体60%くらいだと思います。

 

乙種4類が極端に受験者数や合格率が違いますが、受験者数が多いと合格率が減ることがわかり

 

だからと言って試験自体の難易度が変わるというわけでもないと思います。

 

試験概要・試験科目を前もって把握し対策していけば問題なく合格できると思います。

 

理系の方は参考書を独学でいけると思いますし、科学のバックグラウンドがなければ通信講座もあります。

 

危険物乙種通信講座の比較記事を参照ください。

危険物【乙4】の通信教育講座を比較する

 

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職務上必要だったり、就職する時にも国家資格ですので役に立つと思いますので、是非危険物取扱者乙種の資格取得を検討されてはいかがでしょうか。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

 

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この記事を書いた人

主に危険物や技術士等の技術系資格をメインに情報を発信中!
大手エンジニアリング会社で危険物甲種を取得後、エンジニアとして仕事をしています。
高校卒業→中小企業就職→理系大学・大学院卒→大手エンジニアリング会社入社→現在

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